マンモグラフィ検診

乳がんの診断に欠かせない マンモグラフィ検診

マンモグラフィの機器

当院ではGE横川メディカル社製のデジタルマンモグラフィSenographe DS Depisterを導入しています。

スピーディー・高画質・低被曝な最新の機械です。触っても判らないような小さい乳がんはもとより、しこりを作らない乳がんや微細な石灰化像なども判別できる精度の高さを誇ります。

 

撮影は女性放射線技師が担当致します。

また、読影は検診マンモグラフィ読影認定医師の資格を持つ当院医師 村林晃二と東京共済病院 乳腺科医師とで「ダブルチェック」を行います。経過観察、要精密患者さまに対するフォローアップ体制も万全です。

異常に気付いたら、医療機関へ受診

症状が進んでいる乳房

自分で触れて気になるしこりがある場合、あるいは気になる症状がある場合は、検診を待たずに、乳腺専門の医療機関を受診し、診療を受けてください。

フィルムを比較して組織の微妙な変化をとらえる

マンモグラフィは、乳がんの初期症状の1つである石灰化や腫瘍などを発見できます。特に、早期乳がんの唯一のサインである、ごく小さな石のような石灰化を鮮明に写し出せるのが大きな特徴です。

マンモグラフィは乳腺の全体像を写し出すので、左右を比較して診ることができます。また、過去のフィルムと比較することによって、組織の微妙な変化をとらえることができます。

X線の量はごくわずかで、 被曝による危険性はほとんどありません。

放射線の害より、早期発見のメリットの方がはるかに大きい

マンモグラフィはX線検査なので、放射線被曝がありますが、乳房だけの部分的なもので、骨髄などへの影響はなく、白血病などの発生の危険はありません。

1回の画像の撮影で受ける放射線の量は、東京からニューヨークへ飛行機で行くときに浴びる自然放射線(宇宙線)とほぼ同じ量。マンモグラフィ撮影による危険性はほとんどないと思っていいでしょう。

それより、撮影によって早期乳がんが発見できることのメリットの方がはるかに大きいのです。

妊娠中の方はご注意ください

マンモグラフィの被ばく線量

妊娠中の方、妊娠の可能性のある方はお申し出ください。放射線に対して感受性の高い胎児への被曝を最小限にするために、検査方法などを検討させていただくことがあります。

立体的で厚い乳房を正しく撮影するために、 圧迫する必要があります

乳房を圧迫

圧迫することで放射線も少なくなります。

マンモグラフィ撮影では乳房を圧迫板ではさみます。この際に痛みを感じることもありますが、痛みのレベルは個人差があります。

これは、診断に必要な良い写真を撮るためには、とても重要なのです。乳房は立体的で厚みもあり、そのまま撮影すると乳腺や脂肪、血管などの重なりで、実際に腫瘍があっても写し出されないことがあります。

また圧迫により、放射線の被曝量を少なくするという効果もあります。

正しい撮影をするために、撮影技師がポジショニング*を行ないますので、どうぞご協力をお願いいたします。

また、圧迫板は一定以上の圧力はかけられないように設計されていますので、ご安心ください。

スムーズに撮影ができるためには

制汗剤やパウダーなどはよく拭き取ります。

マンモグラフィ検診にあたって、食事制限や事前に服用するお薬などはありません。

撮影の範囲は乳房から脇の下を含めた部分になりますので、撮影の際は、制汗剤やパウダーなどが付いたまま撮影されると、乳がんのサインとなる石灰化に非常に似て写ることがあります。

不要な再検査や必要以上の被曝を避けるためにも、この点にご注意ください。また髪の毛の長い方は、束ねておいてください。

ご自分で気付かれたしこりなどはお伝えください

女性

以前に受けた手術や傷跡、いぼ、ほくろなど、またご自分で気が付かれたしこりなどがありましたら、その部分を問診表に記入し、また撮影技師にもお伝えください。

正しい撮影と診断に非常に役立ちます。